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第26話 おかえりなさい

last update publish date: 2026-09-22 06:00:36

 彼を見送り、買った荷物を片づけていると――

「ママ~! ひなもおてつだいする!」

「じゃあ、お願いしようかな」

「はーい!」

 早速私たちは夕食の準備を始めた。陽奈にエプロンをつけて、手を洗わせる。危なくないように私が手を添えながら、材料を切ってもらった。

「ゆっくりね」

「うん!」

「お手々、猫さんにして」

「にゃー」

「ふふっ」

 一生懸命な小さな横顔を見ていると、それだけで幸せだった。

 前の人生の時は、

『ママがやった方が早いから』

 そう言って、全部自分でやっていただろう。

 でも、早ければいいわけじゃない。少しくらい時間がかかってもいい。

 こうして陽奈と並んで料理をする時間も、きっと、あっという間に過ぎてしまうから。

 もっともっと大切にしよう。この、何気ない1日を。陽奈と過ごす時間を。<
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